開催概要

WICIシンポジウム2012の開催にあたって

来る10月31日(水)に、第5回の「WICIシンポジウム2012」を、“形式よりも実質優先の開示へ:〈統合報告〉の実践に向けて”を統一テーマとして、学士会館で開催することとなりました。

“形式よりも実質優先”は、〈統合報告〉を提唱するInternational Integrated Reporting Council(以下 IIRC)の中心的なプレーヤーである英国において社会を支える行動哲学に他なりません。 WICIは発足以来実質優先を旨とし、それゆえ企業の「価値創造」活動に焦点を当て、それを経営者自らが率直に示すための新しいビジネスレポーティングの枠組みを提唱してきました。 それは、非財務の要素と財務の要素を組み合わせて、企業の価値創造のストーリーを統合的に示すものであり、IIRCが目指すものと趣旨を共有するものです。このことは、昨年IIRCが公表した統合報告に 向けたディスカッションペーパの内容にも一部反映され、その後の作業においても両者の建設的な協力関係の形成を可能にしています。
このような活動をベースに、今年のWICIシンポジウムは、IIRCの協賛を得て、形式よりも実質を優先する開示のやり方としての「統合報告」の実践に焦点を当て、10月31日に開催することとしました。
統合報告のフレームワーク案を2013年に示すことを目指した活動の一環として、IIRCは11月2日に東京において評議会(Council)を開催するなど、いくつかのイベントを開催する予定であることもあり、 多くのIIRC関係者も当シンポジウムの議論に参加する予定です。

“形式よりも実質優先の開示”は、わが国のこれまでの開示実践では馴染みの薄いものです。また「統合報告」もまだ十分な認知度があるとは言えません。 しかし、さまざまな要請から短冊的に個別分野の開示が求められ、それへの対応に企業が疲れてしまうという現状を打破し、ステークホールダーにとっても本当に意味のある、 企業の実質を表現した開示の枠組みを確立することは、効果的なコミュニケーションの実現を通して、全体的な開示コストの削減に繋げることにとって不可欠なものです。 そのヒントを与える実質優先の「統合報告」の実践に向け、またその枠組み作りに向けた有効なインプットを行うため、企業をはじめ各種組織の経営、会計、財務、IR、広報の 関係者に集まっていただき、中身の濃い議論が行われることを期待します。

2012年9月吉日
World Intellectual Capital/Assets Initiative
会長 住田 孝之
ガバナンスグループ 花堂 靖仁

WICI Symposium 2012
“形式よりも実質優先の開示へ:<統合報告>の実践に向けて”
主催World Intelectual Capital/Assets Initiative (WICI)
後援経済産業省 (METI)
協力国際統合報告審議会 (IIRC)
協賛

※この他に匿名で2件のご協賛を頂いております。

開催日2012年10月31日(水)
会場学士会館
お知らせ

9月28日 WICI シンポジウム2012 詳細ページを公開いたしました。

7月1日 WICI シンポジウム2012 ホームページを開設いたしました。


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