開催概要

WICIシンポジウム2017のご案内

伝統的財務報告の限界を超えて価値創造活動を適確に伝達しようとする活動に、米・欧・日それぞれが1990年代から取り組んできた。その活動の担い手の中から、それぞれの地域特性を反映しつつ共通基盤に乗せて価値創造ストーリーをステークホルダーと共有できるように開示しようというOECDの呼びかけに応じて、米国の「改善された事業報告協議会(Enhanced Business Reporting Council-EBRC)」、欧州の「財務アナリスト協会欧州連盟(European Federation of Financial Analyst Societies-EFFAS)」およびフェラーラ大学(University of Ferrara)」、日本の経済産業省および早稲田大学知的資本研究会がパリのOECD本部に集まり、WICI(World Intellectual Capital/Assets Initiative-知的資本・資産世界構想)が2007年11月に設立されました。

WICIは、EBRCの「改善された事業報告フレームワーク(ver.2.0)」と経済産業省の「知的資産経営の開示ガイドライン」の統合作業に着手し、「WICI事業報告フレームワーク」をまとめました。それは、①企業における価値創造ストーリーの表明、②企業のビジネスサイクル期間にもとづくビジネスモデルの提示、③それぞれのKPIを含む財務・非財務データおよび将来を見通すことに繋がる情報の提供、これらを3本柱にして発行体に開示を求めています。以来、WICIは、これらの経営開示の啓蒙・普及を図るために、2008年からWICIシンポジュウムを毎年晩秋に東京で開催してきており、数えて今回は10周年の記念シンポジュウムになります。

また、産業社会の持続可能性を支える基本要因として認識されるようになったESGへの取り組みを企業に報告させることを目的にした欧州を中心にしつつも世界の関係者を集めてのラウンドテーブルへの参加、あるいは価値創造の源泉であるintangiblesを体系的に捉える枠組みを準備しそれを財務・非財務データに反映させて価値創造プロセスを報告する国際会議への参加を通して、WICIの取り組みを積極的に紹介してきました。これらの動きの一環として、英国のPaul Druckman 氏が2009年に準備し、チャールス皇太子が呼びかけて「持続可能性会計計画(Accounting for Sustainability Project)」が設立され、この取り組みに共鳴する「国際会計士連盟(IFAC)」および「グローバル報告構想(GRI)」と共に2011年に「国際統合報告委員会(International Integrated Reporting Committee)」が設立されました。IIRCが目指す「統合報告フレームワーク」の起草にはWICIから人材を派遣し全面協力するとともに、WICI自体がIIRCとの相互協力協定を結び、今日のIIRC協議会のメンバーになっております。

10周年記念の「WICIシンポジュウム2017」を来る12月1日(金)に早稲田大学大隈講堂および小講堂において開催いたします。この10年間のWICIの歩みを振り返りつつ、これからもさらに取り組まなければならない課題を登壇者はもとより会場にお越しいただく方々と共に考える機会にいたしたいと企画しております。換言すれば、上場会社に限っても本年は統合報告書の公表会社が300社を超すと言われているなか、社会との係りを重視する企業をはじめ多くの組織が、自らの社会的存在意義をステークホルダーとの対話を通じて確認しつつ価値創造プロセスを一層高めるうえで、組織の価値創造ストーリーを適確に理解してもらうために必須の意思疎通の手段として統合報告を一層活用することに向け、これからのWICIの活動をどのように展開するかを展望する機会にできればと考えております。

お誘いあわせのうえ、ふるってご参加いただければ幸いです。

Stefano Zambon
Chairman
World Intellectual Capital/Assets Initiative

WICI Symposium 2017(第10回記念シンポジュウム)
“投資家との対話の経験を活かし、統合報告を社会との対話へ展開する(仮)”
主催World Intellectual Capital/Assets Initiative(WICI)
後援経済産業省(後援依頼中)
国際統合報告評議会 (International Integrated Reporting Council‐IIRC)
協賛(予定)有限責任あずさ監査法人、PwCあらた監査法人、新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツ、太陽有限責任監査法人、(株)エッジ・インターナショナル、(株)電通、トッパン・エディトリアル コミュニケーションズ(株)、(株)バリュークリエイト、(株)ICMG、(株)ファルコン・コンサルティング、他(交渉中)
開催日2017年12月1日(金)
会場早稲田大学大隈講堂(大講堂・小講堂)
〒109‐0071 東京都新宿区戸塚町1-104
電話: 03-3203-9746
https://www.waseda.jp/culture/en/facility/